店舗内装は自分でDIYできるの？|大阪の店舗内装で失敗しないためのイロハ

「店舗内装にかかる費用を極力抑えたい」、店舗内装を自分でDIYしようとする人の目的の多くはこれではないでしょうか？

たしかに内装工事を自分でDIYする事ができれば、業者を使わずに済むので内装にかかる費用を大きく節約する事ができます。
しかし、費用の節約だけを目的に不慣れな工事を行い、怪我や事故を起こしてしまえば想定外の修理費、そして治療代がかかってしまう恐れがあります。

さらに注意しなければならないのは、不慣れな人間が行ったDIYのせいで棚やライトがしっかり固定されておらず落下などした場合、お客様へ怪我を負わせてしまうリスクもあります。
そうなれば営業自体が困難になってしまいます。

DIYを節約目的のためだけに行うのはやめましょう。
お客様が出入りする空間である以上、安全性を最優先に考え、特に安全に関わる場所の工事は専門業者に依頼しましょう。

上述のように、安全に関わる箇所は専門業者に依頼し、壁や床、塗装といったデザイン性に直結する箇所は自分でDIYをするというのであれば問題ありません。
しかし、自分で勝手に工事をしてはいけない箇所があります。
DIYを行う前にしっかり確認しておきましょう。

・配管工事

配管の工事には資格が必要となるので、個人で勝手に工事は行えません。
電気、ガス、水道などの配管が当てはまります。

電気配線には「電気工事士」、ガスは「簡易内管施工士」、水道は「給水装置工事主任技術者」、下水は「下水道排水設備工事責任技術者」といった具合に、施工するには各々決まった資格が必要です
無資格で施工を行えば、万が一漏電や漏水が起きても保険の適用外になるので、自己負担で修理代や弁償費を支払うことになる恐れがあります。

例えば、電灯の交換や水道の蛇口の交換といった配線に関係の無い箇所であれば自由にDIY可能ですが、どこまで自由に変更して良いのかは、しっかりと事前に専門業者に確認しておきましょう。

・安全性が求められる耐久性が必要な場所

上記のような資格が必要な箇所以外でも、安全性に関わる箇所は素人作業ではなく、しっかり専門業者に依頼した方が良いでしょう。

重量のある板を使用したカウンターや、天井に吊り下げるタイプのインテリア、壁に打ち付けるタイプの棚など、取り付けが甘い場合に落下する恐れがあるものはプロに任せるのが得策です。
また、玄関やドアといった開口部、柱や梁といった建物の構造自体に関わる箇所も、勝手に手を加えるのは避けましょう。

いくら自分の思い通りの内装にできるDIYとはいえ、予算を無制限に使える訳ではありません。
DIYを行う前には、業者に依頼した場合の費用と、DIYを行う場合にかかる材料費をしっかり比較しましょう。

その時点で大差が無ければDIYを行う必要はほとんど無いと言えます。
工事費用を抑える事が大きな目的のDIYで、材料費が高くついてしまい業者に依頼するのと変わらない金額になってしまったのでは、業者に支払う金額を使っておきながら仕上がりは素人工事という結果になってしまいます。

また、全てをDIYしようとせず、自分でDIYする箇所と業者に任せる箇所を分ける事で、全てをDIYで行うより費用も少なく仕上がりも良くなる事があります。
内装の専門業者であれば、材料を安く仕入れるルートを確保している事も多く、安い材料でもおしゃれに見せる技術も持っています。

そして、業者としっかり打ち合わせをしながらDIYを進める事が重要です。
内装工事の順番を考えず勝手に工事を進めると、自分にとっても業者にとっても作業のロスが出てしまい、材料が無駄になる場合もあります。
そうなると、場合によっては解体費用や再度の工事費用を請求されてしまう恐れがあります。

DIYを行えば自分の理想通りの内装にする事ができますし、やはり自分で作ったからこそ愛着も湧いてくるでしょう。
店舗内装においてうまくDIYを行うポイントは、専門業者に任せるべき箇所は任せつつ、何が一番良い方法なのかプロの意見を素直に取り入れることです。